梅雨時期に手放すことのできない傘!
雨をしのぐために傘を広げたものの、ん?撥水してなくない?おやおや?生地にしみこんでないかい?
このような経験はありませんか?
傘の撥水力はずっと続くわけではありません。
でもお気に入りの傘であれば長く使いたいものです。
今回は傘の撥水効果を復活させる方法や、傘の寿命を延ばすために知っておきたいメンテナンスについてまとめました。
傘の買い替えを考える前に一度試してみてください。
傘の撥水力を復活させる方法
では早速傘の撥水力を復活させる方法を紹介していきます。
ドライヤー・アイロンを使った方法
傘の生地に使われている撥水コーティングは主にフッ素樹脂で、このフッ素樹脂は芝生のように先端のとがった小さな結晶が並んでいる状態で水滴がつくとたくさんのフッ素樹脂に支えられて水をはじきます。
このフッ素樹脂の結晶がたおれてしまうことで、水をはじかなくなります。
このたおれたフッ素樹脂は熱にあたるともとの状態に戻る性質があるため、ドライヤーの温風を当てることで、たおれていた結晶が起き上がって撥水力が復活します!
ドライヤーを使った方法
①まず傘の十分に乾かしましょう。日に当てると生地が日焼けするので、干すなら陰干しで。
②乾いた傘を開いて表面にドライヤーの温風を当てる。ドライヤーは生地に3㎝くらいまで近づけて
③表面温度が70度以上になるように時間をかけて温める。
一枚当たり2~3分が目安になります。
またアイロンを使う方法もあります。
アイロンを使った方法
①フッ素樹脂を壊さないように裏面からかける。
②アイロンは中温ドライで、ひとなでするだけ!
撥水・防水スプレーをかける
その他の方法として、防水スプレーや撥水スプレーを使う方法もあります。
防水・撥水スプレーには、フッ素系とシリコン系があり、それぞれの特徴、適用アイテムや、用途には違いがあるので、確認して選びましょう。
フッ素系
繊維にくっついて水をはじく
通気性は保たれる
効果持続は短い
お値段高め
シリコン系
表面に被膜を作り繊維の隙間を埋める
通気性や透湿性はほぼなくなる
効果持続はながめ
お値段は安い
傘の寿命はどのくらい?撥水効果を弱める原因は?
傘はものにもよると思いますが、購入して、1年もすると、水をはじかなくなり、傘の骨と骨の中間あたりにべたぁーっと水のすじができるようになりますよね。
先にも書いたように、傘の撥水力の低下はフッ素樹脂の結晶がたおれてしまうことで、水をはじかなくなるのですが、その原因は一体何なのか?
それは摩擦です。とくに擦れやすい生地の折り目や手が良く触れる生地の部分は水の弾きが悪くなります。
傘の寿命をのばすメンテナンス
傘も簡単なメンテナンスをすることで寿命をのばすことができますので、メンテナンス方法を紹介します。
①軽く水洗いし、表面の汚れを落とす。
②陰干しでよく乾燥させる
③市販の撥水スプレーをまんべんなくかける
④スプレーが乾燥した状態でドライヤーの温風またはアイロンを中温でかける(撥水剤は熱をかけることで定着しやすくなります)
この方法はクリーニング店の撥水処理でもやっていいて、撥水スプレーをかけるだけより、長持ちしますので、試してみてください。
また傘をたたむときに、手で傘の先端からしぼるように巻き込んでたたむ方もいると思いますが、手の汚れやハンドクリームなどで撥水コーティングを劣化させますので、注意しましょうね。
まとめ
傘を長持ちさせるには、ひごろのメンテナンスで変わってきます。お気に入りの傘を長く使うためにもやっておきたいですね。
撥水力を復活させる方法も、ドライヤーで簡単にできますし、傘の買い替えを考える前に試してみてください!
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