燃料費やパワーという面で魅力的なクリーンディーゼル車ですが、クリーンディーゼル車の特徴をしっかり理解していないと不具合を起こしてしまいます。
今回はクリーンディーゼル車によくある故障と故障原因、故障した時の対処方法についてまとめました。
クリーンディーゼル車によくある故障
クリーンディーゼル車によくある故障はDPFの不具合です。
DPFとは、クリーンディーゼル車に搭載されている煤などの有害物質を取り除く装置のことです。
このDPFはガソリン車にはついていません。
そもそもガソリン車とクリーンディーゼル車では動力の発生方法(エンジンの回し方)が異なります。
ディーゼルエンジンの燃料である軽油を燃焼させエンジンを回す時に有害な物質が発生します。
その有害な物質を取り除くためにDPF装置が付いているのです。
クリーンディーゼルDPF故障の原因はほとんどコレ!
なぜDPFの故障・不具合が発生するのでしょうか?
それはDPF内に燃焼しきれないほどのススが溜まるからです。
燃焼しきれないほどのススが溜まる原因はほどんどがいわゆる「チョイノリ」が原因です。
チョイノリとは短距離移動のみでの使用でエンジンが温まらない状態を繰り返すことです。
車を利用する機会がちょっと買い物に行ったり、近場への送り迎えをしたりというような方は要注意です。
DPF装置で何が行われているかというと、エンジンを回して発生したススなどの有害物質がある程度溜まるとそのススなどを燃焼させています。これをDPF再生と言います。
このDPF再生は通常、アクセルを踏み込む、高負荷のかかった走行中に自動で行われています。
しかし、低速走行や短い距離の走行を繰り返すことでDPFによる燃焼がされずにススが溜まるわけです。
このDPFの故障・不具合の対策は週一で遠くまで出かけて、トルクを上げた走行をすることです。
週に一度エンジン出力を上げる走行をすることでDPFが自動作動し、ススが燃焼するので溜まらなくなります。
クリーンディーゼルDPF故障は修理?交換?どっち?
もしDPF警告灯が点灯した場合はどうすればいいのでしょうか?
さっきも述べたとおり、高負荷走行をしましょう。
具体的にはエンジンを温めた状態で30㎞/h以上の速度で15~20分程走行しましょう。
また、点滅した場合はDPFシステムの異常が考えられます。その場合はディーラーもしくは最寄りの整備工場での点検が必要です。
マツダのスカイアクティブD搭載車の場合だと以下のとおりです。
【警告灯が点灯する場合】
・DPF自動再生が完了せず、微粒子が堆積した状態を示す。
・除去するため、エンジンを温めた状態で、アクセルを踏んだ状態で20km/h以上、15~20分ほどを運転する。
もしDPFの不具合が発生したら修理と交換どちらがいいのでしょうか?
DPF装置内に溜まったススを取り除くための洗浄の費用は6万~10万が相場です。
DPF交換は車種やメーカーにもよりますが、ディーラだと30~40万費用がかかるようです。
洗浄のほうが費用は安いですが、洗浄をしてもススが落ちきらず改善されないケースもあり、故障を繰り返すことが多い為、交換をすすめられることが多いです。
チョイノリメインの方は車の買い替えの検討もあり
ライフスタイルの変化でチョイノリメインになったり、都会に引っ越した等の方は思い切って車の買い替え、乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?
DPF再生のために週に1回ちょっとドライブついでにいくか~というのも面倒といえば面倒。
いまの自分のライフスタイルに合った車種に乗り換えることで、快適なカーライフを送ることができます。
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