ディーゼル車というとトラックなどの大型車、排気ガスが黒い、環境にも悪い、カラカラとエンジンの音がうるさいなど、私自身は良いイメージを持っていませんでした。
詳しく知りもしないくせに、偏見ですよね!
しかし最近はクリーンディーゼルという言葉をよく聞くようになり、Mazdaの車には、クリーンディーゼル採用の車種が多くあります。そこで、ディーゼル車についてのメリット、デメリットをまとめました!
ディーゼルエンジンの仕組みとは?
ガソリンを燃料とするのが、一般的なエンジンに対し、ディーゼルエンジンは軽油を燃料とします。
その仕組みの違いはというと…
ガソリン車は、ガソリンと空気の混合気をシリンダー内で圧縮、プラグで点火して燃焼させ動力とします。
ディーゼル車は、空気のみを圧縮して(空気は圧縮させると高温になる)、そこに燃料を噴射することで自然発火させ動力とする仕組みになっています。
なので、ディーゼルエンジンには点火プラグが必要ありません。
簡単ですが以上がディーゼルエンジンとガソリンエンジンの特徴と仕組みになっています。
ディーゼルエンジンのメリット
燃費がいい
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比べて、熱効率が良いため、燃費が2~3割優れています。
燃料費が安い
ディーゼル車の燃料は軽油ですが、燃料費もガソリンとくらべると1リッターあたり、20円~30円ほど価格が安く、燃料費を抑える事が出来るため、ランニングコストが良いです。
加速力・パワーがある
またディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比べトルク(車のタイヤを回転させる力)が高いため、加速力があり力強い走りが可能となっています。
発進、走行は力強くスムーズなので運転にたいするストレスは小さくなるでしょう。
ディーゼルエンジンの5つのデメリットは?
ディーゼル車は車両価格が高い
ディーゼル車は車両価格がガソリンエンジン車に比べると値段が高いです。
その理由は、高圧縮するためエンジンの剛性を強くつくるために製造コストがかかるからです。
Mazdaのデミオだと、ディーゼル車とガソリン車の車両価格差は約30万ほどディーゼル車のほうが高いです。
ディーゼル車はエンジンオイルが高い
ディーゼル車はクリーンディーゼル専用のオイルも高額で、オイルの容量も多いです。
例えばデミオの場合…
- ディーゼル車のオイル全容量は5.1リッター
- ガソリンモデル(1.3ℓ)は3.8リッター
となっています。
アドブルーを使う車種は定期的な補充が必要
トヨタやメルセデスなどのディーゼル車にはアドブルーを使い排出される窒素酸化物(NOx)をクリーンにする装置(SCRシステム)を使っています。
アドブルーとはディーゼルエンジン向けのSCRシステム専用の尿素水です。
アドブルーを使う車種には定期的な補充が必要です。
ちなみにSCRシステムとは排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)に対しアドブルーを噴射することでNOxを窒素と水に分解し排出させるものです。
ちょい乗りには向かないかも?
ディーゼル車では「ちょい乗り」するとスス(PM)が溜まりやすくなります。
それはスス(PM)を燃焼させるDPFという装置が一定時間走行して暖まらないと稼働しないからです。
スス(PM)をDPFで燃焼させることをDPF再生といい、スス(PM)は一定量にならないとDPF再生はされません。
この「DPF再生」中は燃費も大きく下がってしまいます。
DPF再生は15分から30分かかるのでちょい乗りだとススは溜まっても燃焼されず、ススの量が制限を超えると警告メッセージが表示され、強制再生をしなければなりません。
DPF強制再生は強制的に再生することを言い、ディーラーや整備工場で対処してもらうのが一般的です。
マツダに聞くと最低でも30分は走行したほうがいいということです。
やっぱり音が気になる
最期にディーゼル車独特のカラカラとした音や振動はまだまだ気になる。といった声があげられます。
ガソリン車にはガソリン車のメリット、デメリットがありますが、ディーゼル車も同じようにメリット、デメリットがあります。
それぞれの特徴を踏まえたうえでの結論はディーゼル車はトルクがあるので走りは魅力的で、燃費もよいので、長い距離を走る方はディーゼル車がオススメです!
まとめ
メリット
- 燃費がガソリン車に比べ2~3割良い
- 燃料費がガソリン車に比べ20~30円安い
- トルクが高いため加速力がある
デメリット
- 車両価格がガソリン車に比べ高い
- オイルがガソリン車に比べて容量も多く、値段も高い
- 車種によってはアドブルーの補充が必要
- ちょい乗りいはむかない
- 音が気になる人は気になる
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