「未経験だけど安定して働けそうな事務職に転職したい!」
「仕事内容や必要なスキルについて知りたい!」
そんな希望についてお答えします。
- 事務職の種類
- それぞれの仕事内容
- 必要なスキル
- 有利な資格
- 求人倍率
- 事務職のメリット・デメリット
事務職は、組織運営を円滑にするために欠かせない職種です。
具体的な仕事内容と必要なスキルについて解説します。
未経験からでもスキルがあれば事務職へ転職も可能です。
仕事内容を知り、スキルを身につけ転職を成功させましょう。
事務職の種類9選!具体的な仕事内容と必要なスキル・有利な資格

事務職といっても、業界によって仕事内容や求められるスキルは異なります。
ここでは9つの種類の事務職について解説します。
- 一般事務・OA事務
- 受付事務
- 営業事務
- 総務事務
- 経理事務
- 人事・労務事務
- 医療事務
- 法務事務
- 学校事務
最後に9つ以外の事務職についてご紹介します。
これは、専門的な知識が必要な事務職になります。
参考までに。
9つの事務職をご紹介する前に、どの事務職にも共通する”最低限求められるスキル”についてご紹介します。それは以下の通りです。
- 基本的なPCスキル
- 基礎的なコミュニケーションスキル
- 正確性
- スピード
- ビジネスマナー
以上です。
以上のスキルを大前提に、それぞれの事務職の仕事内容をご紹介します。
一般事務・OA事務
一般事務・OA事務の主な仕事内容は以下の通りです。
- 書類等のファイリング・管理
- 資料・書類の作成
- データ入力
- 電話応対・文書・メールでの連絡
- 来客の応対
- 郵便物の発送・仕分け
- 消耗品の発注・管理
- スケジュール管理
- 給与計算・経費管理
- 福利厚生に関する事務処理
- MOS
- 秘書検定
- 文書情報管理士
- 日商PC検定
- 簿記
- 司書
以上が仕事内容と転職に有利な資格になります。
求められるスキルは先に紹介した”最低限必要とされるスキル”があれば、転職も可能です。
受付事務
受付事務の仕事内容は以下の通りです。
- 入口での案内
- アポイントの確認
- 電話の取次
- 応接室への案内
- 来訪客データ登録
- 応接室や会議室の管理
- 湯茶接待
以上が受付事務の仕事内容です。
- 柔軟性
- 接遇対応力
- 秘書検定
- ビジネス実務マナー
- MOS
- TOEC
以上が求められるスキルと持っていると有利な資格です。
営業事務
営業事務の主な仕事内容は以下の通りです。
- 請求書・見積書作成
- 伝票チェック
- 社内稟議用の資料作成
- 在庫管理
- 発注
- 来客応対
- 電話・メール対応
- 出荷
以上が営業事務の主な業務内容です。
- タスク管理
- スケジュール管理
- MOS
- 簿記
- 秘書検定
- TOEIC
- 文書情報管理士資格
以上が求められるスキルと持っていると有利な資格です。
総務事務
総務事務の仕事内容は以下の通りです。
- 社内からの問い合わせ対応
- 手続き書類の確認
- 社内規定の策定・改訂
- 書類管理
- 勤怠確認
- 社内外の慶弔関係の手配
- 福利厚生に関する事務処理
- 社内行事の運営
- 郵便物の確認・発送準備等
- 備品管理
以上が総務事務の仕事内容です。
- タスク管理
- ビジネス・キャリア検定
- メンタルヘルスマネジメント検定
- 中小企業診断士
- 衛生管理者
以上が求められるスキルと持っていると有利な資格です。
経理事務
経理事務の仕事内容は以下の通りです。
- 金額記録
- 計算
- 帳簿記入
- 報告書作成
- 帳簿への記録に間違いや、実際との矛盾がないかチェック
- 毎日の金銭的な活動に対して伝票を起こし帳簿に記録
- 月単位で各勘定科目について集計(月次決算)
- 決算期ごとに各勘定科目を集計し貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を作成して決算
- 会計検査、税務調査などへの立会い
- 現金や小切手の処理と管理
- 請求書発行・入金確認・顧客管理
- 予算の編成・経営計画のための資料作成
- 社員の給与計算
- 棚卸・在庫商品の残高把握、棚卸表の作成
- 製造原価の管理
- 情報収集スキル
- マネジメントスキル
- 論理的に分析するスキル
- 会計基準を読み、基本的なルールの意味を理解するスキル
日商簿記
FP
給与計算検定
ビジネス会計検定
以上が求められるスキルと持っていると有利な資格です。
人事・労務事務
人事・労務事務の主な仕事内容は以下の通りです。
- 求人・選考・面接
- 採用手続き
- 職員の記録作成・管理
- 社内研修・能力開発に関する事務手続き
- 職員の勤怠管理と給与・賞与計算
- 職員の労働条件や賃金体系の企画立案
- 新入社員への会社方針の説明など
- 福利厚生に関する事務処理
- 労働組合に対する窓口
以上が人事・労務事務の仕事内容です。
- スケジュール管理能力
- 臨機応変な対応
- キャリアコンサルタント
- 人事総務検定
- メンタルヘルスマネジメント検定
- ビジネスキャリア検定
- コーチング検定
- マイナンバー実務検定
- 社会労務士
- 衛生管理者
以上が求められるスキルと持っていると有利な資格です。
医療事務
医療事務の仕事内容は以下の通りです。
- 受付・会計
- レセプト業務
- カルテの作成および管理
以上が医療事務の仕事内容です。
- お金や数字を扱うスキル
- 医療や医療保険に関する知識
- スケジュール管理能力
- 臨機応変な対応
- 診療報酬請求事務能力認定試験
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
- 医療事務管理士
以上が求められるスキルと持っていると有利な資格です。
ご紹介した仕事内容は病院などにおける仕事内容です。
法務事務
法律事務の仕事内容は以下の通りです。
- 各種契約書の内容確認
- 不動産、会社登記、取引など法的案件に関する事務作業
- 機関・組織運営に関する法務業務
- 法的トラブル対応
- 労災
- 知的財産の管理
- 顧問弁護士とのやり取り
- 公式文書の管理・更新
- 関連法改正時の業務見直し
- 社内規定・コンプライアンスの整備
- 他部署の法律的サポート
以上が法務事務の仕事内容です。
- 守秘義務の遵守
- 法律に関する広範な知識
- 各事業や業界への理解
- 英語力
- ITと個人情報に関する知識
- 簿記 3級以上
- 司法書士・行政書士などの士業資格
- 知的財産管理技能検定
- ビジネス実務法務検定 2級以上
- ビジネスコンプライアンス検定
- 個人情報保護士
- TOEIC
以上が求められるスキルと持っていると有利な資格です。
学校事務
学校事務の仕事内容は以下の通りです。
- 文書の作成・送付・発行
- 保護者対応
- 入学・退学・転校・編入など各種手続き
- 奨学金の手続き
- 学内イベントの運営
- 予算管理・職員の給与計算などの会計業務
- 設備・備品管理
以上が学校事務の仕事内容です。
- 文書作成
- 傾聴力
- スケジュール管理能力
- 臨機応変な対応
- MOS
- 簿記3級・2級
- 秘書検定
- ビジネス文書検定
- TOEIC700以上(外国人講師・留学正が多い場合)
以上が求められるスキルと持っていると有利な資格です。
公立の学校では、地方公務員が配属され、私立学校は、独自の採用基準により事務員が選定されます。
その他事務
最後にご紹介した9つの種類以外の事務職の仕事内容を簡単に説明します。
貿易事務
貿易事務の仕事内容は以下の通りです。
- 輸出通関書類や輸入通関書類の作成
- 通関手続きや貨物輸送の手配
- 船の予約やL/C(荷為替手形に付いた信用状)買取
- 商品の納入管理や在庫量チェック
- 関税や消費税の納付
- 代金の回収・支払い、利益計算
金融事務
金融事務は金融業界での事務仕事です。
銀行・証券会社・保険会社など働く企業によって仕事内容が異なります。
それぞれご紹介します。
- 口座開設・振込み手続きなどの窓口業務
- 為替・口座振替・手形
- 海外送金の受付・手配、貿易取引の事務処理
- 外国通貨の両替
- 有価証券の販売に関わる窓口業務
- 証券口座の開設や管理
- トレーダーのアシスタントとして、市場データのリサーチや管理
- アナリストのアシスタントとして、決算データや財務データの取りまとめ
- オンライン取引のコールセンターでの業務
- 保険商品の説明・案内
- 保険の見積書や申込書の作成
- 契約に関する書類の作成
- 契約内容の照会や変更手続き
- 入金処理、保険金の支払いに関する業務
法律事務
法律事務は、パラリーガルと弁護士秘書という職種に分かれています。
- クライアントが弁護士に法律相談に入る前に行う準備的な聞き取り
- 弁護士の法律相談業務やクライアントとの打ち合わせに同席
- 法律・判例・文献の調査
- 裁判書類の作成・起案
- 裁判所への同行
- 債務整理等における相手方業者との交渉
- 郵便物・FAXの管理
- 弁護士の会議・アポイントなどのスケジュール管理
- 出張に伴う宿泊先・交通手段の手配
- メール・電話対応
- 来客対応
- 書類のコピー・ファイリング
- 契約書の製本
以上が貿易事務、金融事務、法律事務の仕事内容です。
専門的な知識が必要なので、未経験から転職するのはハードルが高いと言えます。
事務職の求人倍率

未経験からでも事務職への転職は可能です。
事務職の求人倍率はというと、厚労省が公表している資料(令和6年5月)によると一般事務員の求人倍率は0.35倍です。
求職者1名に対して0.35社の求人で、倍率は約3倍ということになります。
全体の有効求人倍率が1.15であることを見れば、事務職の競争率は高く転職は決して簡単とは言えません。
未経験から人気の事務に転職するなら【WORXデジタルウーマン】事務職の競争率が高い理由
事務職の競争率が高い理由として以下の理由が挙げられます。
- 土日休み
- 残業が少ない
- ストレスが少ない
- 未経験でも挑戦しやすい
事務職のメリット・デメリット

事務職のメリット、デメリットについて解説します。
事務職のメリット
事務職のメリットについてご紹介します。
ワークライフバランス(WLB)が取りやすい
事務職は決まった業務が多く、他の職種に比べ残業も少なく休日もほとんどの場合固定で決まっており、プライベートの予定が立てやすいです。
プライベートを充実したい人、家庭と仕事のバランスを大切にしたい方には働きやすい環境と言えます。
スキルアップできる
事務職は専門スキルの習得機会があるのでキャリアアップの可能性があります。
事務職のデメリット
事務職のデメリットについてご紹介します。
ルーティンワーク
事務職はルーティンワークが多い傾向にあり、日々同じ仕事を淡々と行う業務が多いです。
そのため飽きてしまう可能性と、やりがいを感じなくなることも考えられます。
事務職はサポートがメインの側面もあるので「どうしたら他の人の業務がしやすくなるか」「より生産性の上がる方法はないか」など考えることが重要です。
他の人の役に立つと捉えると、やりがいに繋がることもあります。
仕事の成果が見えにく
事務職は直接的に売上などの数字に結び付きにくいのが実情です。
そのため、会社からの評価を得づらく、不満を抱く人も少なくありません。
高いレベルを目指したい人は、一般事務・OA事務の仕事でビジネスの基礎を身に付けたうえで、キャリアチェンジを考えてもいいでしょう。
まとめ
事務職の種類9つをご紹介しました。
事務職といっても様々な種類があり、求められるスキルもそれぞれです。
未経験から事務職に転職を考えているなら、求められるスキルを習得してから転職活動をすることで転職の可能性が高くなります。
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